リアルの名前の話。中学に入学してすぐ、同級生のF君の「なんか"Pちゃん"って感じだよね」の一言から"Pちゃん"という愛称をいただき、以後20年以上、プライベートでは"Pちゃん"という名前で過ごしています。サークルの仲間も私の本名を知らなかったり忘れてたりする可能性は高いです。"Pちゃん"が浸透しすぎているため、ゲームなどのキャラクター名もイニシャルがPになるような名前をつける事が習慣になってしまいました。コンシューマのドラクエ的なゲームでは「ぴい」とか、好きな作品のキャラから名前を貰ってきて、「ガオガイガー」から「ピアデケム」とか、「スターウォーズ」の「シスの暗黒卿」の名前から「プレイガス」とかつけたり。
北米サーバで LOTRO を始める時に、せっかくだからキャラをゴンドール生まれにして名前はシンダリンでつけようと思い立ち、まずPで始まるシンダリンの名前って何があるのかなとウェブで探してみると、サムワイズをシンダリンに訳した名前「Perhael(half + wise)」を見つけました。指輪物語の本編には入らなかった「王の手紙」という話があるそうで、アラゴルンがシンダリンの手紙の中でサムワイズを「Panthael(full + wise)」と呼ばれるべき「Perhael(half + wise)」と評しているのだとか。この「pant(full)」という単語から連想して、「full power」という語はシンダリンだとどうなるのか調べると、「tur(power)」という単語も見つけたのですが、それとは別に「bal(divine power)」という単語を見つけました。バルログのバルにあたる語で、「balrog」は「bal + raug」で「monster of divine power」という名前になるみたい。かっこいい。この「bal(divine power)」が気に入ってしまい、「pant + bal」を自分のキャラ名にしよう、クラスがキャプテンなら「Battle-shout」とか光ダメージだし「divine power」っぽいからぴったりだ、などと勢いづき、早くゲームが始めたかったので「Pantbal」という名前にずばっと決定して始めたわけです。
LOTRO の無料化に伴い初期のインスタンスが改変されると知り、また新しいキャラクターを作ろうと名前を考えていたのですが、「The Sindarin Name Generator」というシンダリンの単語を組み合わせると名前を作ってくれるページを見つけたので、そこでいろいろ試していたわけです。わけですが、そこで「pant + bal」は「Pantbal」ではなく「Pambal」になるのではないかと気付いてしまいました。ちょうどレンバスが「lend + bas」で「lembas」になるのと同じ感じでしょうか。ショック!すでに「Pantbal」でレベル20以上まで育ててしまったというのに!
で、改めて、新しいキャラクターを作ろうと思っていたわけだから、今度こそ決定打的な名前をつけようと決意。「A Gateway To Sindarin」を引っ張り出してきて、愛称が「ぴーちゃん」になるような、「ぴー」で始まる単語が無いか探し、「paich(juice,syrup)」の複数形が「pîch」になる事を見つけました。おお「pîch」ならば後ろに「an」を付けるだけで「pîchan」ですよ、「ぴーちゃん」になるじゃないですか!では「an」ってシンダリンでどんな意味になるかなと調べると、「ann,-an」は「gift」だそうな。「juice」の複数形+「gift」か…、お中元、お歳暮の「ジュース詰め合わせ」的な物を連想させる…。人名としてはどうなんだろうかと思いつつ、あれだ、「お中元、お歳暮に必ずハムを持ってくる人」を「ハムの人」と呼ぶような感覚の、愛称なんだよきっと、と無理矢理思い込んで新キャラ「Pichan」が誕生したのでした。まあ「ぴーちゃん」って愛称がシンダリンの名前で可能だというバックグラウンドが自分の中に確立できたので、「ジュース詰め合わせ」さんって名前でも良いかなーと思ったり。
ちなみにシンダリンを適当なカナ表現に変換してくれる「エルフ語変換」のページで「pîchan」を確認したら、読みは「ピーチャン」じゃなくて「ピーハン」だそうです。うーん、京都風?

「ぴーはん」の冒険が始まる!

偶然撮れた、アイドルみたいな立ち方の2人